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作文指導の思い

今年も、南多摩中等教育学校の受検が終わりました。
 
受検が終わった今、
改めて、作文指導について振り返ってみたいと思います。
 
適性検査Ⅰは、45分間の中で、1~2つの文章を読み、それらの要点をふまえたうえで、自分の考えを、自分の体験とともに伝える問題になっています。
 
小学六年生の子供たちにとって、この問題形式は、
かなり難しいと個人的には思っています。
 
更に、内容に関しても難易度が高く、
例えば、今年の受験問題は、「主観と客観という、二つのの視点でものごとを見ること」についての文章で、かなり抽象度が高いものでした。
 
ですから、私自身としては、
「こんな難しい問題に取り組んで、自分なりに一生懸命考えて、作文用紙に文章を書いているなんて偉い!!!!」と思っていて、
みんなに花マルをあげたい気持ちでいます。笑
 
でも、そういうわけにもいかないので、
断腸の思いで日々、添削をしていました。
 
作文指導で心掛けていたことは、添削の理由を伝える、ということです。
 
作文は、正解不正解が分かりづらく、点数の理由が見えづらい教科です。
だから、自分の点数がなぜこの点数なのか、
分からないままになってしまいやすいです。

子供たちが「納得いかない!」と思うことが多くなってしまいがちなので、
できるだけ、点数の理由を一人一人に伝えられるようにしていました。
 
 
 
今年の六年生の子たちは、特に、「どうしてここは、これだとダメなんですか?」と聞いてくれる子が多かったのが印象的です。
 
理由を説明すると、時には、「でも、私はこういうつもりで書いたんです。」と言ってくれたり、「こういうことを伝えたかったんです」と言ってくれることもありました。
 
そういったときは、「なるほど!そういう意味だったのか!」と、
子供たちの意見を受け入れたうえで、
「でも、この書き方だと伝わりづらいから、
この言葉を足してあげたらいいと思うよ。」
などのアドバイスをするようにしていました。
 
こうすることで、本人も自分の表現を改めて見返して、
よりよい表現方法を模索してくれているように感じました。
 
また、よく書けていた時も、
「ここの具体例が本文の内容をよくふまえていていいね」や、
「このキーワードが要約のところにしっかりかけているね」など、
できるだけ具体的によくできていたところを伝えるようにしていました。
 
と、私なりに気を付けてきたことを書いてはみましたが、
どの子もそれぞれ、良さがある作文を書けるように成長したのは、
一人一人が一生懸命頑張ってきたからこそだと思います。
 
私自身ができたことは、その成長のお手伝いにすぎませんが、
子供たちに役に立つ時間を提供出来ていたら嬉しいな、と思っています。



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