花マルブログ
【トークレポート②】
あったかホールの階段の長さ
グリ:こんにちは、広報ジャーナリストの福満“グリズリー”ヒロユキです。取材はまだまだ続きますよ!(笑)
丸山:ええ、楽しみにしておりますよ(笑)。
グリ:算数でいうと他にどんなユニークな教え方があるんですか?
丸山:そうですね。地元にあるモノや身近なモノを使って生徒たちに興味を持ってもらって理解を深めたりしますね。
グリ:地元にあるものを使って?例えばどんなものでしょう?
丸山:例えば・・・。そうだ、グリズリーさん、これ解けます?
丸山:この赤い線の長さを導き出してもらいます。知識として、中3の数学が必要です。
グリ:ほほぉ。前回から私の頭脳に挑戦が続いておりますが。
丸山:折角ですから体験していただいた方が分かりやすいと思ったので。
グリ:承りました。(今回はかなりの時間、紙とペンでなにやら一生懸命書きなぐっている。)
丸山:どうでしょう?
グリ:これ、微分積分とか使います?どうやって解いたらいいのか。何というか、この立体の円柱にらせん状に引かれているのがイメージできなくて。
丸山:微分積分は高校の範囲なので、使わなくてできます。そうですよね、イメージしにくいですよね。これだって子供たちにも同じことです。イメージしにくければその時点でやる気が無くなってくるものなんですよね。
グリ:なあるほど。
丸山:ですので、花マル塾ではこんな風に教えています。こちらの画像をご覧下さい。
グリ:あら!らせん階段!
丸山:はい。これは八王子ではおなじみ(笑)、「あったかホール」という施設です。
グリ:つまりこの施設のらせん階段の長さを導き出すってことなんですね。
丸山:そうです。只たんに図形から答えを導き出すのであれば、解答の説明を聴いて、同じような問題 を何回かやればいいでしょう。でも、僕が子供たちに身につけて欲しいのは、「自分でなんとかするチカラ」なんです。その内のひとつが自分の身近にあるもの をイメージするチカラです。
グリ:なあるほどね「あったかホールのらせん階段の長さの求め方」なんて、身近なだけに確かにイメージしやすいですよね。
丸山:ゆくゆくは、図形の問題が出たときに、自分の身近にあるものに例えてイメージできるチカラを身につけてもらいたいんです。
グリ:問題を解くことによって、「自分でなんとかするチカラ」を身につける。素晴らしいと思います。
丸山:ちなみに答えは、
ペリペリッと3周分めくって、
こうなります!
グリ:展開してらせん階段を「直線の階段」にしちゃうんだ!?
丸山:ね!おどろきますよね!「あっ!」っていう(笑)。そして、あったかホールの階段を、あたまの中で、この図のように直線に出来た子は、二度とこの問題の解き方を忘れることは無いと思うんです。
グリ:なるほど。
丸山:想像力を使って「頭に具体物を描いて解く」のか、型にはまった「プリント上の作業」しかできないのかでは、人生に大きな差がでると思うのです。